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【なめらかボールペン選手権】流行りのなめらかで書きやすいボールペン、結局どれが一番おすすめ? VOL.2 ~ゲルインク編~

筆記具

おおきにです、Hikkyです!

前回に続きまして、「なめらかボールペン」特集になります。

前回は「油性ボールペン」について書かせていただきましたが、申し訳ないことについつい長くなってしまい、VOL.2へ続いてしまうことになりました。

前回の続きとなる今回は「ゲルインクボールペン」について書きたいと思います。
前回のように興奮して少し長くなってしまうかもしれませんがどうぞお付き合いください!

ゲルインクボールペンとは

水性ボールペンのスムーズな書き心地と油性ボールペンの耐久性(耐水性)を混ぜていいとこどりしたようなインクです。

水性は万年筆に代表されるように、その名の通り水のようなインクなのでサラサラかけるのが特徴です。
その反面、紙によっては滲みますし、水などにも弱いのが欠点です。

れに対し油性はほぼ逆の性質で、耐水性に優れ、文字がしっかりかけることが特徴ですがその反面、ねっとりとしておりサラサラ感は皆無です

その両方を満たしてくれるのがゲルインク、ということです。

ただ、前回のように今となっては低粘度の油性ボールペンが出てきており、ゲルインクのアドバンテージは少なくなってきています。
それでも比較するとゲルインクの方が色も濃く、さまざまな色のインクが出ているのでこちらを選択する価値は十二分にあります

今回はそんなゲルインクの中でも最近のはやりである「スラスラ感」を追求した、書くことを楽しませてくれるインクを紹介します。

滑らかにかけるゲルインクたち

三菱鉛筆 ワンインク

↑左がユニボールワンF、右がユニボールワン

三菱さんのゲルインクと言えば従来の「シグノ」シリーズがありますが、そのシグノシリーズと比較してぐっとレベルの上がった、他としっかり比較できる現在三菱を代表するゲルインクと言えばこの「ワンインク」でしょう!

以前、ユニボールワンFの記事でも書かせていただきましたが、このワンインクはHPによるとインクの色材となる顔料を粒子の中に閉じ込め、その粒子を大きくすることで色材への紙面への浸透を極力抑える設計となっているそうです。
その結果、黒はより黒く、カラーはより鮮やかに発色するようになり、はっきりとした色合いを実現しているそうです。

実筆

改めて実際に書いてみました。

黒は特にしっかり発色し、「記憶に残りやすい」というキャッチフレーズもあながち嘘ではないと思います

書いていてかすれることもなく、ゲルインクらしいなめらかさと色の濃さを堪能でき、実にまじめにしっかり作られているなという印象を受けます。

それに対し、カラーモデルに関しては書いてみた色はよくなかったのか、いまいちきれいに潤沢に書けない印象があります。

これが赤などのはっきりした色であったり、もっと太字のペン先であれば結果は変わったのかもしれませんが、少なくとも今回のこれに関していえば後述の他メーカーのものの方がきれいな気がします。

このように、しっかりまじめに作られているがインク色もまじめなものの方がインパクトを与えてくれるというそんな「まじめ」な一本です。

パイロット ジュースインク

↑ジュースアップ クラシックグロッシーブルー

パイロットを代表するゲルインクペンと言えば「ジュース」シリーズ。

まあとにかく色が鮮やかで種類が豊富です!
黒い紙にも書ける「パステルシリーズ」や過去の記事でも書いた、メタリックカラーの「グロッシーシリーズ」、蛍光カラーなどとにかく選ぶ楽しさもある、絵描きにも使えるのがこのシリーズです。

そもそも、ジュースシリーズは大きく三つあります。
ばね式ペンクリップを持つノーマルの「ジュース」、0.3mmの極細字がメインでペン先も金属なちょっと高級バージョン「ジュースアップ」、マーカー式の「ジュースペイント」があります

ジュースペイントは今回出てきませんが、ジュースシリーズの鮮やかなインクを堪能できる、ユニークな一品になっています

このジュースシリーズのインクも先述のワンインク同様、粒子を大きくして紙面に残りやすくしてはっきりと見えるようにしているそうです。
その通り、きれいに発色しています。

今回の比較対象のジュースアップは、ノック式のメタリックカラーやパステルカラーとして世界最極細のペンだそうです。(0.4mm)

実筆

実際に書いてみました。

上に書いているように、極細なのに本当にかすれません。
とっても滑らかです。

しかもこのグロッシーブルー、一見すると普通のブルーブラックなのですが、よく見ると確かにメタリックになっており、とってもおしゃれです!

ペンの太さが2種類あり(0.4mmと0.5mm)、太い方を選ぶとよりその色をしっかり味わえます。

色合いも落ち着いた色合いでメタリックを意識しませんので、ビジネス文書にも十分使える、大人のインクです。

ペン自体もジュースアップにすれば金属のペン先と相まって高級感もあり、重心も先端に近いため安定して書き続けられます。

このように、「遊び心」とビジネスでも使える「懐の深さ」を併せ持つ、大人から子供まで老若男女が誰でも楽しめ、書く楽しさを教えてくれるジュースシリーズです。

望むポイントとその臨時解決法

強いて欠点というか、希望をあげるとすれば全体的に少しやすっぽいため、金属ボディを使った高級バージョンが出てくれてもいいかな、とは思います。

しかし、実はこのジュースアップのインク(レフィール)、形がフリクションボールポイントと同じです。

そしてフリクションボールには「ビズシリーズ」というビジネスに使える高級バージョンがあります

そのフリクションポイントビズのボディにジュースのレフィールを入れることでちょっと高級な金属ボディのジュースアップが完成します!

・・まぁもちろんフリクションではなくなってしまいますがね・・。

ゼブラ サラサインク

↑サラサナノ

ゼブラを代表するゲルインクといえば今はこのサラサシリーズでしょう!

サラサインクはその名の通り、サラサラかけることが特徴的なゲルインクです。
それに加え、色の豊富さも自慢で、サラサシリーズだけでかなりの色をそろえることができます。

また、前回の記事でも書きましたが、先述のジュースのような極細ペン先の「ナノ」シリーズなど最近は色だけでなくボディをはじめとしたレパートリーを拡大してきており、サラサシリーズとしてエントリーモデルから高級モデルまで揃えて老若男女どなたにも愛されるシリーズとなっています。

私の激推しのサラサグランドもこのサラサですし。
まぁ中身(レフィール)はちがいますが。。

実筆

上のサラサは、ナノのボディに「ドライ」のレフィールを入れています。
(すみません、ナノのインクがなくなりました・・)

「ドライ」のレフィールは、サラサの書きやすさをそのままに速乾性(早く乾く)を持たせたもので、
中身は基本的に同じです。

ゲルインクは油性ボールペンに比べて水分が多いため、乾きにくいという欠点を持っていますが、その欠点を限りなく少なくしたものがこの「サラサドライ」です。
こんな選択肢もあります。

・・話が逸れましたね(. .)

サラサのインクはサラサラかけるゲルインクの先駆けという存在で、その名の通りとてもサラサラかけます

ただし、インクの濃さは他メーカーのものと比べても普通で、正直大きなインパクトにはなりません。

色も種類は豊富ですが特別ユニークな色があるわけでもなく、この点もジュースに劣ります。

ただし、先述のドライのような速乾性インクは他ではあまり見ませんので、そういった点はアドバンテージになると思います。
しかし、こちらはノーマルと比べても輪にかけて色が少なく、実に質実剛健な色しかありません。

つまり、正直なところ他メーカーのものと比べて少し物足りない、というのが印象です。

サラサはインクというよりもほぼすべてといっても過言ではない、さまざまなレフィールが使えるボディの汎用性の方が素晴らしいと思います。

ぺんてる エナージェルインク

↑エナージェル ブラックリミテッド

最後は本命、エナージェルです。

HPにはこう書かれています。

「それは、想い描くことと書くことの境界を超えていく体験。
何にもとらわれることなく、どこまでも広がるイマジネーションのように、軽やかに、自由に。
エナージェルは、あなたに寄り添い、共に走り、先導します。
アイデアを出すときも、メモをとるときも、勉強をするときも、あなたが望むときには、いつでも。
さあ、エナージェルとともに、出発しましょう。」

素晴らしいフレーズですよね。

その名の通り、濃く、滑らかに書けることに関しては正直他の種類の中でも突出していると思います。

こう書くと「はなっからこれが言いたかっただけちゃうの?」って言われそうで、出来レースみたいで気になってしまいますが、正直他と比べて圧倒的に感じます。

実筆
↑インクはエナージェル ブルーブラックですが、ペンボディはゼブラのサラサグランドです

実際に書いてみても、濃い上に滑らかにヌルヌル書けます。
水性ボールペン(ローラーボール)に匹敵するかもしれません。

色やペン先の太さもバリエーションが多く、自分好みのものが見つけられます。
特に色は「フリー」シリーズが鮮やかな上オレンジなど色も豊富、また黒も赤っぽい黒や青っぽい黒などさまざまなインクが出ており、選ぶ楽しさも十二分にあります。
またこれらはジュースシリーズよりもはっきりとした色合いなのでビジネスユースにも適します。

こちら、ほぼすべてにおいて他よりも優っていると思いますが、気になる点もあります。

それは、インクが濃すぎるが故の「裏移り」と、すべらか過ぎるが故の「丁寧な字を書くのが難しい」というところです。

0.7mmくらいの太さになるとヌルヌル感は格別ですが、インクが濃すぎるため薄い紙に書くと裏にインクがにじむことがあります。(油性ペンなどで書くとわかりやすく起こる現象ですね)

あとは丁寧な字の書きやすさですが、実は油性ボールペンでもそうですが少し筆記時抵抗があるくらいの方が丁寧な字を書けます。
鉛筆の方がトメ・ハネ・ハライが書きやすいことを思い浮かべていただければと思います。

しかしながらこいつは他のものと比べても圧倒的な滑らかさのため、力を入れてじっくり書くということが少し苦手です。

そのため、丁寧な字を書くのが少し難しいです。

まぁしかしここは書き方やその人の性格次第でいくらでもカバーできますし、その時は違うペンを使えばいいワケで、欠点とはいいにくいです。

あとは、エナージェルシリーズは個人的に思うこととして、正直ボディがあまりかっこよくありません。

ノーマルはいかにも事務的ですし、高級バージョンである「フィログラフィー」シリーズもあり、これは回転繰り出し式の軸を使っていたりしますが、デザイン的にはパーカーやウォーターマンのエントリーモデルと近しい感じを受けますし、同じこの価格を出すならサラサグランドの方が高級感・汎用性ともに優れていると感じます

このように、エナージェルはそのインクとしての優秀さを買い、レフィールを買って他の好みの軸に入れるというのが個人的にベストな使い方かなと思います。

BLN2005W ぺんてる/エナージェルフィログラフィ ホワイト軸 黒インク/BLN2005W ぺんてる 4902506331137

結論

いかがだったでしょうか?

油性ボールペンの中でも水分比率を上げてサラサラかけるようにした低粘度インクペンが増えてシェアを奪われている今日この頃のゲルインク界ですが、このように負けじとどんどんいいものが生まれています。

油性ボールペンは質実剛健に「書く」ことを意識して作られていますが、ゲルインクはその特徴を生かして「書く」だけでなく「描く」ことも視野にいれて、様々な色を持たせるなどユニークなラインナップになっています

もちろんこのゲルインク特有の書き味を好む方も多いです。

まぁ結局、選ぶのは使われるユーザーの貴方自身ですので、こういったことを少しでも検討材料に使っていただけたならそれは冥利に尽きると思います。

おなじ100円のペンを使うにしても、ぜひ、「水性インク」「ゲルインク」「油性インク」の違いを理解いただき、自分にとって使いやすい最適解を見つけていただきたいと思います!

・・と書いてみて、今度は「100円ボールペン選手権」というものをやってみてもいいですね・・。

その時はまたよろしくお願いいたします!!

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