個性的なペンたち
こんにちは、Hikkyです。
今回は、私の持っているペンの中で自分でも「ヘンタイやな~」と感じるほどの個性的なペンたちをご紹介します。
あまりに個性的すぎてシリーズ化することができないレベルです。
・とにかく人の持っていない面白いペンがほしい!
・それでいてしっかり使えるものがいい!
という個性豊かな方に共感を持っていただけると嬉しいです。
さぁ、早速行ってみましょう!!
ボールペン
Penon ネクタイペン
皆様、Penonって聞いたことありますか??
正直お恥ずかしながら私はありませんでした。
これはLOFTに立ち寄った時に置いてあり、ついついデザインに惹かれて衝動買したものです。
今回はネクタイ型のクリップをした木製ボールペンですが、他にもメガネ型クリップやフラップ型のノックをしたものなど、さらにはそれぞれの色・デザイン違いなど幅広いバリエーションがありました。
実際に買って家に帰り、詳しく調べてみると、このペン、どうやら環境のことをとことん考えたものであるとのことでした。
『PENON(ペノン)』は、環境に配慮した「エシカル文具」という新たなジャンルを開拓し、誰にでも手の届く価格で長く使うことができる、環境に配慮したサステナブルな商品を開発しています。
『PENON』のものづくりを通じて、地球環境の保全や社会の持続的な発展に寄与できるよう努めます。
『日本国内向けのボールペン年間総出荷本数は約8億本(※)あり、その多くが安価な使い捨てのもので、
利便性と引き換えに大量のプラスチックごみを発生させています。
私たちは、これまで適切にリサイクルされずに廃棄されていた「ペン」に着目して商品開発を行い、
温室効果ガス排出量の削減に貢献し、カーボンニュートラルを実現するプロダクトとして『PENON(ペノン)』を生み出しました。』
↑公式HPより抜粋
これだけでもとても環境のことを考えられているなとわかりますよね??
私も某自動車メーカーのディーラーで働いておりますが、某自動車メーカーは環境のことにも力を入れており、そのことを広めるため子どもたちへの環境学習体験プログラムをやっています。そのプログラムを教える側の立場としてよく近隣学校様にも行かせていただくのですが、環境のことって考えれば考えるほどできることってたくさんあります。
一つ一つは小さくても、数人で、数十人で、数百人でやれば少しずつは変わってきます。
そんなことを思い出させてくれるプロダクトだな、と思います。
話がそれましたが、それはわかったけど実際にペンとしてはどうなの?というあたりに戻したいと思います。
完全な木でできた軸は、持ってみると「木」を感じることのできるとても優しい握り心地です。
ぜひとも使い込んで自分色にしたいなと感じさせてくれます。
そして肝心の書き心地ですが、ゲルインクを採用しており書き味はなめらかです。
ただ、特にこれという大きな感動する点はなく、普通のゲルインクです。
強いてあげるなら先端がニードルチップ(針のような細いペン先)なので、書いている部分が見やすいというメリットはあります。
そして特徴でもあるクリップ部分。
おしゃれではあります!
しかし、この部分実は重いんですよ・・。
おかげで重心が上の方にいっており、書いているとふらつくような印象を受けます。
また、軸が短いのもポイントです。
携帯はしやすいですが、成人男性から見ると少し短すぎる感が否めません。
このように、ちょっと癖のあるペンとなっています。
最後に、おまけとしてパッケージでペン立てを作ることができます。
作り方は、作ってみると単純ですが実際にはきれいに作ることがなかなか難しかったです。
エコをとことん考えてあるので捨てるところを少なく!と徹底して考えられていてユニークな考え方ですね!
蔦屋書店オリジナル HEDERA<ヘデラ>シリーズ
こちらも正直お店で目にするまで知りませんでした・・。
こちらは大阪・枚方市にある「T-SITE」という蔦屋のショッピングモールで見つけました。
お値段の割に女性にピッタリ合いそうだと一目で感じました。
更には意外なほどに書き心地もよく、デザインと実用性を兼ね備えた良いシリーズだと思います。
そんなペンがなぜ今まで見なかったのか・・。
その場で調べてみると、どうやら蔦屋書店のオリジナル文具であるようです。
しかも、京都南部・大阪北部あたりで扱っているのが先述の「T-SITE」と京都・松井山手にある蔦屋でしか扱っていないというではありませんか。
そんなにレアなモデルだとは思いませんでした。
そういう意味では即買いしてよかったと思います。
こんかいのボールペンやゲルインクペンの他にもさまざまな種類・デザインのものがあります。
「人があまり持っていない女性にあうおしゃれなペン」「かつそんなに値段が高くない」ものを探している方にとって面白い選択肢になると思います!
一度専用HPを見てみてください! こちらもおしゃれですよ!
ステッドラー コンクリートペン
こちらも激マニアックな1品です。
ステッドラーといえばドイツの老舗ブランドで、製図用品を昔から長く作っておられる質実剛健なメーカーです。
そんなところがよくこんなユニークなものを出してきたな・・と思います。
実際に手にすると、一発目で思うことは「重い!!!」
さすがコンクリでできているというだけはあります。
頑丈そうな上に、ほんのり冷んやりしているのも「らしく」感じます。
使い続けていると、本物のコンクリらしく、うっすら汚れてきてレトロな雰囲気が出てきます。
書き味自体は至って普通の油性ボールペンですが本体が重い分力を抜いて書けます。
ただ、これの芯をもっとなめらかインクのものに変えることでもっと楽に書くことができます。
替芯は一般的に「パーカータイプ」(正式名称G2)といわれるタイプで、なんとあのジェットストリームがあります!!
これに変えることでレトロで使い込んでいる雰囲気と個性、書き味がいいバランスで得られ、満足できますよ!
芯の太さも選べますし。。
スミス&ウェッソン タクティカルペン
・・タクティカルペンってご存知ですか?
これ、先端が少し尖っており、護身用として設計されているペンです。
漫画「闇金ウシジマくん」にも出てきましたね。
見た目とてもペンには見えませんが、キャップを開けるとれっきとしたペンです。
ボディは基本アルミでできており、先端部分は金属になっています。
この金属部分で叩きつけるように武器として使う、というものになっています。
しかもこちらの替芯は先述の「パーカータイプ」のため、書き味も滑らかにできます。
スミス&ウェッソンと言えば銃で有名なメーカー。
そんなS&W社が作ったというだけあり、軽く叩きつけるだけでダンボールなどは軽く貫通します。
ここまでお話して分かる通り、とても危険なものとなっています。
基本的には持ち歩いていると軽犯罪法にかかるレベルですので、個人の趣味の範囲で家で使うという形にしてください。
ミリタリーグッズが好きで、いろんなグッズを集めておられる方にはレパートリーを広げてくれると思います。
万年毛筆
呉竹 万年毛筆
万年筆は多くの方が、見たことも持ったこともあると思いますがこちらはどうでしょう?
私も実際に店舗で発見するまで、知りませんでした。
一言でいうと「筆ペン」ですが、違いはその高級感とスペアインク式でインクカートリッジを変えて長く使えるという点です。
最近の筆ペンはインクの出が悪くなってきたら替えカートリッジで本体を買い換えずとも使い続けられますが、
ボディは完全なプラスチックでいかにも筆ペンだとわかり、とてもフォーマルな場では出せません。
しかしこいつならば見た目は普通のキャップ式万年筆のようなので、そういった場面でも気兼ねなく使えます。
普段はペンケースに忍ばせておき、「筆で書いてあるときれいだな」と思えるシチュエーションの時にさっと出して使うと品格が上がります!
それだけではなく、なんと先端(穂の部分)が実は交換ができます!
ここが万年たる所以だと思うのですが、太さ違いや従来の筆ペンのような硬筆バージョンまで、劣化してきた際や好みに合わせて付け替えることができるので、ボディが割れない限り使い続けることができます!
そして肝心の書き味ですが、さすがクレタケ、しっかりと細字筆で書いているような「筆」な書き味になっています。
インク自体も筆に特化したインクとなっており、万年筆のインクとは違い、しっかりと濃く、墨をイメージできる水性顔料インクを使っており、本格的なものになっています。
この万年毛筆も正直ピンからキリまであり、私の持っている万年毛筆は耐久性に優れたポリエステル製の毛とプラスチックボディでできた、エントリーモデルです。
とはいえ、蒔絵物語<マキエモノガタリ>という、和風でおしゃれな装飾を施したモデルなので、一見するとものすごく高級なイメージを出してくれます。
また、購入時は桐でできた専用の箱に入ってきますので、そういった点からも「高級なペンを買った」感が半端なくあり、とても満足できます。
高価格帯になってくると万年筆のような本格的なデザインとなり、穂先もいたち毛などの書道用筆顔負けの天然毛となっていき、その書き味や高級感をさらに引き立ててくれ、「一生モノ」と感じさせてくれます。
日本語は本来、止め・はね・はらいが美しい文字とされています。
もちろん万年筆でもそれは再現可能ですが、やはり書かれた文字が筆であると格式高い雰囲気がでます。
とはいえ筆を持ち歩くのは墨も必要ですし現実的ではありません。
ですので、こういった万年毛筆を持ち歩き、日本語の美しさを再認識すると共にいざという時に見る人を驚かせてみませんか??
新たな選択肢
パーカー 5th アーバン
パーカー。
有名なアメリカ発祥のペンメーカーです。
「世界でもっとも愛されているペン」の通称を持つほどの息の長い老舗メーカーで、現代における万年筆の技術の基礎を築いたほどのメーカーです。
太平洋戦争終結の際、文書の署名にも使われたり、中距離核戦力全廃条約の調印にも使われていたことから「平和のためのペン」とも称されるようです。
今のこの時期にはぜひとも見習いたいイメージですね。
そんなパーカーが「5th generation」として発表したのが最近のお話。
5thの意味は「万年筆、油性ボールペン、水性ボールペン、サインペンに続く5番目のインク供給システム」という意味で、全ての筆記具のいいとこ取りをした究極の書き味ということらしいです。
筆記具好きな私としては発表当時から話題だったので、ぜひとも欲しいとは思っていました。
そして数年前、ちょっとした記念の時にせっかくなのでということで名入れをしてもらい、おしゃれなデザインであったこの「アーバン」シリーズの5thを手にしました。
手にした印象は、「おしゃれ!」「持ちやすい!」「重い?」でした。
キャップ式のデザインは金属でできており、重厚感・高級感たっぷりです。
クリップ部分もパーカーを象徴する、「アロー」デザインになっており、胸ポケットに刺しても満足できます。
分解してみると、万年筆のような形をしたペン先部分とレフィール部分に分かれます。
このレフィールをまるまる交換して、インク交換を行う形になります。
レフィールの先端、黒い部分はしなるように作られており、これ単体で書くとぐにゅっと曲がり、安定しません。
ペン先部分にレフィールを装着することで、その軟らかさを上のペン先部分がうまく受け止め、しなやかさとしっかり感を両立してくれます。
また、ペン先が柔らかめの作りになっているらしく、万年筆のように自分の書き方に合わせて先端が削れていき、書いているうちにだんだんと自分の書きやすい書き味に変化していくそうです。
この構造こそが「万年筆のようなしなやかさ」と「サインペンのような書きやすさ」を両立した独自の書き味を生み出しているんだなと思います。
実際にかいてみた感じの表現としては、「細字のサインペン」が的確かと思います。
正直、しなりはしますが万年筆のようにインクの濃淡を作れるわけではないので、面白みには欠けるかなと思いました。
そして何よりこれが一番肝心なのですが、「レフィールが高い」!!
専用のレフィールなので、インク色を変えることもできない上、専売であるためとにかく高いです。
しかもメーカーサイトでは「ドライアップ(乾燥して書けなくなる現象)」が限りなくないと書いてありますが、インクが高いから、という理由で使うことをためらっていると2か月ほどで完全に書けなくなってしまいました。
その後二本目は同じ轍を踏まないように使い続けていると、ある日「もう!?」っていうほど早いタイミングで書けなくなりました。
さらにはメーカーのいうメリットとして、先述のように先端が削れて自分好みの書き味に仕上がるとのことですが、たしかにその通りではあります。
ただ、
自分好みの書き味なった → インクがなくなる → レフィール変える → 新品の書き味に戻る
という悲しすぎるスパイラルにおちいるため、正直好きな人は万年筆の方が楽しいのではないか、と感じました。
挙句の果てにはこのアーバンですよ。
たまたまハズレだったのかもしれませんが、使い始めて2か月も使う頃、塗装が剥げ始めました。
はじめはクリア層がぽろぽろはがれてきたくらいでしたが、その内どんどん侵食してきて、「アルミが腐食した」ような感じになり、見ていられない状態になってきました。
メーカーに問合せし、新品に交換する話にもなりましたが、先述の通り「記念で買ったもの」で「名入れ」までしているため、交換することでもちろんこの名入れもなくなります。
悩んだ結果、コーナンで買った耐水ペーパーでこすり、塗装をほとんど剥がしてやりました。
おかげで結果、金属色がむき出しになりこれはこれでいい味が出ました。
このように、良くも悪くも癖のあるペンとなっております。
革新的なイメージで華々しいデビューであったにも関わらず、他社が追随してこないこの現状が、すべてを物語っているような気がします・・。
ちなみにこの5th、私の購入したアーバンだけでなく、かの有名なIMシリーズをはじめ、他のデザインでもあるので、気になる方は見てみてください!
最後に
いかがでしょうか?
お気に召すモノはありましたか??
今こうして改めて書いてみてもなかなかに濃い品々だなと痛感します。
毎年の新入社員の研修の際、ペンを貸し出すことがありますがこれらのペンを渡すと一瞬みんなが目を丸くするのがわかります。
それほど個性豊かなペンだと言うことがわかりますね!
世の中いろんなことを考える人たちがいます。
その人達のアイデアには脱帽ですね!
今後ももっと面白く、使いやすい文具を作っていってほしいと思います!
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